今、床のうえで、ごろごろと、
じみにキーボード練習中。
NOKKOさんお若いわね!奥さん!
いい曲だなぁ。
この曲を弾いてると、
バンドっ子だった中学生ぐらいのことをおもいだして
ちょっとせつなくなる。
学校が終わったら
5つぐらい年上のお姉ちゃんがバンド活動してた
友達の家にいって謎のギターひいたりしてあそんでた。
そしてそのうち珍妙なバンドをつくって、
お金ないから、市民会館の音楽室を借りて練習したり。
土日は都会に行って
みんなで楽器屋にいく。
で、ナニするわけでもないけど、
楽器みてはぁはぁ。
プリンセスプリンセスを見て、
うちらも将来
あんなんになりたいなぁって
はぁはぁはぁはぁ。
間違いなくアホの子である。
でも、高校受験になって、
いつの間にかみんな
バラバラになってしまった。
私のそのころ住んでた地域は
その当時変わった運動があった。
公立高校を志望する人は、
中学ごとに集中して出願する地元の高校が決まっていた。
それ以外を受験しようとすると
信じられないけれども、
先生からつるし上げに遭うの。
今や、知事そのものが
「競争」と云っているけど、
あのころの関西はすごかった。
毎晩残らされて
何時間も思想転向するまで、
15のギャルに、
中年男がハードな言葉責め。いやあぁぁぁぁ。
私は指定された高校に行きたくなかったから、
当然、先生と毎日喧嘩しまくった。
疲れたな。でも一歩もゆずらなかった。
片やバンドの友達は
地元の高校には学力が足りなくて行けんということで
これはこれで、また大もめ。
真っ暗な夕方の校舎で待ってたら、
ギターとドラムが泣きながらかえっているのをみた。
私はそれをみて
先生に
あっしの友に
何するんですかと発狂。
結局
全員じみに大もめ。
はぁはぁはぁはぁ。
というわけで、
いつの間にか我らのバンドは
空中分解したわけでした。
結局、全員違う高校にいって、
全員違う道をあるいた。
そんなわけで
「どこでこわれたの~」
とレベッカが歌うのを聞くと、
ちょっと、せつない。
どこでこわれたんでしょう。アホの子だったわしらの夢。
今や、おもしろいぐらい有り得ない話だけど
あの珍運動一体なんだったんだろ。
セピアに染まるメロディーを弾いてたら、おもいだした。
あれから20年ぐらいはたったけど、
今もこの曲は、ピュアなままだよ。