30 years…

nikki-eyecatcher 古い日記
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真っ暗
▲真っ暗すぎてさっぱりわからん夜道

ふう。
昨日は珍バンドの練習終わって、居酒屋に行ったら、
隣がおじいちゃんたちで
すでに出来上がってた。

私はなんかわかんないけど
おじいちゃんおばあちゃんに話しかけられやすい。
オールディーズなオーラがでてるのか。

うちらはうちらで話もあるけど
おじいちゃんたちは
楽しく酔っ払ってて
いろいろ話したいみたい。
気の良さそうなかたがただ。
だから今日はその心に寄り添ってみた。

話をきいていると、
おじいちゃんたちは、
田舎の学校の同級生。
二人は今、札幌に住んでいる。
もう一人は地元で農家をしている。

二人は奥さんがいて
一人は死に別れた。

もともとはそれぞれに
社会で頑張ってたおじいちゃんたち。
今も現役のかたもいる。
お元気だ。
お顔をみると
七十とはいえ、若い。
「いい女いないか」とか
「ナニが立たん」
とか
大人にしか言えんいとあやしきギャグをとばしていた。

そして我々を見て
「おう!北大生か!!」
とゆった。
どう見てもひげの男子もいるし
ひげ男子の腕に光るロ〇ックス、金ぴかだし
北大生には見えないが
おじいちゃんたちには十歳くらいの誤差は
たいしたことないのだろうか。

地下街の店は閉まるのも早い。
閉店もちかづき
農業のおじいちゃんが
やもめのおじいちゃんを連れて
「おう、すすきの行くぞ」と云った。
そして「村に遊びに来てください」と我々に故郷を宣伝して
「今日は一千万ぶんの宣伝をした!」と帰っていった。

嵐のようにおじいちゃんたちがいなくなったあと
ひげ男子がしみじみとゆった。
「俺も七十になったら
ああやって若い人にからんでるかも(笑)」

30年たったら、みんなおじさんを超えて
おじいちゃんになってて。
私はおばさんを超えておばあちゃんになってて。
どんなだろう。
今までの30年は、大きくなる30年だったけど
これからはどんな30年なの。

あと30年たったら
おそらく昨日のおじいちゃんたちが
お墓になり
私たちが今のおじいちゃんたちになる。

当たり前だけど不思議な
世代のいすとりゲーム。
いつまでも、同じ場所にはいられない。
だからこそ今が愛しい。
今、大好きな人たちは
そのときどうなってるかな。
よぼよぼのおじいちゃんか、
元気なおじいちゃんか。
目には見えない、縁とゆう細い糸。
こっそり結んでよかですか。
地球がほろんでなかったら、
2040年の春にも、また会おうね。

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