皆さん、ごぶさたしてます。
りんごの機嫌がいいすきに、
私の週末の生態を少し話します。
金曜夜、ソフトボールの打ち上げ。
いつもなら、二次会に突っ込むが
折からお腹が痛かったので、退場した。
食べたぶん、S幌駅から大通まで歩き、
電車に乗ろうと思ったが、
はっと見たら発車前から満員。
あれに乗るのはいやだなぁ。
そう思ったら、もう歩き出していた。
元にはもどれない。
タクシーに乗るのもいやだ。
黙々、家まであるいた。
1時間ぐらいかかった。
もちろん、夜なので、
最高に明るくて車通りの絶えない道を歩く。
しかし、2回ぐらい、
通りすがりのへんな車から
「すみません、ちょっと」という声が聞こえた。
これは明らかにモテているのではない。
たぶん、先方は金曜の夜で、
リビドーが高まっているのだろう。
そこでかろうじて女らしき歩行者を発見しては
声をかけているのであろう。
何がしたいのかはまったく謎だが、
おそらくそこには愛がない。
最初、ついに心霊の声が聞こえたのかと思ったが、
私も変態寄せフェロモンでも発していたのだろうか。
または、仲間の一種だと思われたのだろうか。
電話をしているふりをして、気づかないふりをして
そのままコンビニや郵便局ににげた。
秋の夜、人は腦が狂うのかもしれぬ。
今度歩行して帰る際は、
ドリフが愛用している、相撲取りのかぶりものでもかぶって帰ろう。
そのような人間の事情にも関わらず
大きな半月がお山のほうに光ってた。
いつもながらお月様は私にやさしかった。
土曜。
朝、思い立って心の友にメールした。
彼女に、なんとなく、会いたくなったのだ。
ふとした話の流れで、小樽に行く事になった。
時間があったので、遠回りして小樽まで行ったが、
まだ時間があった。
そこで、水族館のほうの
日本海が一望できる山に登ってみた。
いい天気。青い海。
落ちたら死にそうな崖。いや、間違いなく死ぬる。
ふもとには、70年代で時がとまった水族館。
明治時代で時がとまったにしん御殿。
金持ちのクルーザー。何者かのヨット。
白い船体と帆がキラキラ光って豆のように見える。
「海はいいねぇ」と友が子供になっている。
遠足に来たみたいだった。
柵の向こうに枯れたオナモミが生えていた。
小学生のときに、服にくっつけて遊んだアレである。
実を1個ちぎって服につけてみた。
タオル地で出来たパーカーによくくっついた。
もう暗い帰り道、
真っ暗な高速を走った。
友が、すめちゃんは強いけど、
とても繊細なところがあるよねと言った。
ふと、スピードメーターを見たら
ダッシュボードにオナモミが落ちてた。
130キロだった。