おもひで名月

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今日は、お月様が大変うつくしいです。
日曜日、ジムで夕方走りながら
「ちびまる子ちゃん」を見たら
お月見の話をやっていて
「月の陰は、うさぎ以外にも
いろんなものに見える」と
かしこい少年(名前忘れた)が言って
まる子やぶー太郎が感激していた。

今日、会社の帰り、自転車で走りながら、
遠くに見えるお月様を見たら、
やっぱり、餅をつくうさぎに見えた。
皆さんは、もう見ましたか。

そういえば明日は、亡くなった祖母の誕生日だ。
お月様を見て、ふと思い出した。

インテリなおばあちゃんは、勉強好きで働き者だった。
欲のない、儲からないじいちゃんを
30年以上保険の外交で支えて来たのだ。

自慢ではないが、うちの家系には、
専業主婦は一人もいない(!)
母も介護の仕事で得た給料を、
そっくりそのまま私に送って大学まで出してくれた。

私も、働くのが好きだ。
家庭教師、塾講師、スナックのねえちゃん、
ファミレス…さまざまなチョメの世話になった。

殿方はやはり、育ちの良いお嬢様に憧れるものだろう。
しかじ、残念ながら私は
たくましい、庶民の子だ。
親からもらったのは、お金ではなく
愛と根性と丈夫な体だ。

そういえば、うちの母も、
1時間かけて自転車で、職場に通っていた。
それを高校生の私は
「なんでバスで行かへんのやろう」
と思っていたものだ。

母は
「だって、自転車のほうがええやん」
といいながら、
腕は真っ黒に日焼けしていた。
きれいに着飾るぜいたくなお母さんじゃなかった。

だけど、今は知ってる。
そうやって浮かせた、わずかなお金を、
私のために貯めていてくれたこと。

私も、お金はともかくとして、
毎日自転車で往復1時間は走っている。
晴れの日も曇りの寒い日も、
雨の夜も泣きながらチャリンコこぎこぎ。
これは絶対遺伝子のしわざだ。

そうやって私を育ててくれた人たちの、
つつましく無骨な愛のように、
私も、人を愛することができるんだろうか。
自転車に乗るように、当たり前に、
それができたらいいのにね。

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