ひとつの世界

この記事は約1分で読めます。

おはよう。
今空港に向かうバスに乗っているよ。
ついに札幌に帰るよ。
ねこたん達よ
まっていておくれ。

バスで眠ってたら、
雨が降ってきた。
見渡す限りの曇り空。
この街の記憶は、しばしば曇り空。
広い平野にたくさんの街が
切れ目なくつながってる。
曇りの日は、曇りガラスでふたをされたみたいに
どこまでも続くんだよ。
山のほうも、鉛色した海のほうも
大好きだった人の街も。
灰色したひとつ屋根の下。

この上には
晴れた空があるのかな?
小さな飛行機で曇りガラスに穴を開けて
晴れた世界に飛び出せば
今だって昔だって、
空はひとつって分かる。
見えなくたってつながってるよ。
離れても近くても、
会えなくても
目をつぶればいつでも。

タイトルとURLをコピーしました