子供のころ、
マイハウスは小学校から徒歩30秒だった。
だから、寄り道に
めっちゃあこがれた。
なのに間違って
田舎の高校に行っちゃった。
山と駅前ぐらいしか
寄り道スポットがなく
入学してすぐ絶望した。
ちーん。そっこうやさぐれた。
だから今も、
お店が開いてる時間だったら、
毎日のように寄り道する。
何も買わなくても
毎日発見があるし、
売り物やディスプレイも変わる。
ひと足先に
季節を知れるよ。
寄り道、だい好き。寄り道、ラブ。
最早我が人生そのものが寄り道であるともいえよう。
もう、お花屋さんでは、
桜が売られている。
信州やら、山形やら、
遠くからよく来たねえ。
うれしくてあやしげに
写真をとってみた。
あなたのお部屋に
やさしい一輪、どうですか。
街のディスプレイはもう、
春の匂いがしてる。
薄手のお洋服もでてる。春だねえ。
心配なことはぜんぶ
雪といっしょになげちゃおう。
正解は、わっくわくすること。
心から幸せ~って思えること。全部自分が知ってるはずだ。
そして一見寂しいことも若干切ないことも、
けっきょく、すべてはプレゼント。
あとあと、それで良かったと気づくのだ。
だからだいじょぶ。これでいい。
外は吹雪だけども
皮と肉へだてた
自分の中だけ、自由に春にしよう。
ピンクの色鉛筆で自由に春の絵を描こう。
誰にも怒られたりしない。
寄り道しながらも、ふっかふかの毛虫は前にすすむのである。