無限のマトリョーシカ

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引っ越してからまだ
そのままになってた引っ越し荷物が
押し入れにあった。

部屋の中に段ボール2個を残して
会社員の我が命は儚くついえていた。

それで3連休を授けられたので
週末にいろいろなものを捨てた。
部屋も段ボール1個を残して片付いた。
この1個もぼちぼちやっちまうぜ。

最近私としては
実におもしろくないことがあった。
解決しようと愛という
伝家の宝刀を持ってとりくんでみた。
だけどなんだか、効かんみたい。
我の宝刀はぼろいのかもしれん。
それとも、土俵がちがうのか。

そこで何故か掃除にそのエネルギーを発露した。

ものを捨てるときにはエネルギーがいる。
思い出だとかいろんな
それにまつわるものも一緒に捨てる感じがする。
寂しいこともあるけど1個1個にお礼をいいながら捨てた。

するとどうでしょう。
部屋が自分の卵のからのように思えてきたよ。

世の中には楽しいこともつらいこともたくさんある。
楽しかったり寂しかったり
元気だったり元気のふりをしたり
言葉の花束に水をかけられて驚き
手に持っていた愛をゴミ箱に捨ててみたり。

人とかかわって生きてる限りいろいろあって
たまによぼよぼする自分をなぐさめてくれるのは
やっぱり部屋とおふとんだったりする。

そしてその私が眠る部屋はマンションに含まれ
そのマンションは町に抱かれ
町は自然に囲まれ
その自然は大地に根ざし
大地は海の上にうかび
海は地球の多くを占めているのである。
そして私のひざのうえには
お腹をすかしたヌコがおる。

物事は何かと、入れ子になっておることに気づいたら
寂しくもなくなってきた。
よかった。真夜中にギターを弾く必要はなさそうだな。
だって、地球中空気でつながってるでしょ。
それに、我にはこんなあったかいでんでんハウスもある。

だけどこの部屋で真夜中にギターを弾いたら、
となりのステキなマダムは怒るだろうか。
ちいさいころママに教えてもらった
「小さなスナック」歌ってたら、
あら、いい曲ねって言ってくれるかな。

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