時間の階段

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ついに忘年会シーズンが始まった。
金曜日はジンギスカンを食べてカラオケに行った。

しかし、今回我は、
夜中まで続く勢いの飲み会を逃走した。
翌日は例の起業塾で、朝が早いからだ。
数字の話ばっかりと聞いたので
寝不足でいくと危険である。

みなの衆が盛り上がるカラオケの部屋を出て、
顔を真っ赤にして酔った客があふれるカラオケ屋のロビーから
小さなエレベータで脱け出て、
誰もいない雑居ビルの玄関を出ると、
そこは…真っ白な雪。むしろ、吹雪。

走り出したタクシーのフロントガラスに
大きな雪粒が向かってきた。
去年もおととしも同じ風景を見たような気がする。
だけど、帰る時間も、出かける目的も、
周りにいる人も何もかも変化している。
道端に立つ店も、微妙に変化している。
同じように見えて、同じではないのだ。

もしや時間とは、らせん状なのだろうか。
何度も同じようなところを回っているけど
少しずつ見える景色が変わってゆく。
同じ景色は、ありそうで、
二度とないからこそ今がいとほしい。

などとしょうもないことを考えながら
お風呂に入ってふとんに入ると
ぬこが毛布に入ってきて
ごろごろと音をたてて速攻寝てしまった。
去年は、私が寝たあとにしか来なかったのに
起きていても来るようになったとは
ぬこも、同じようにみえて、地味に進歩している。
自分も、知らぬ間に、
進歩してることってあるんだろうか。あることを願ふ。

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