心とその文字

この記事は約2分で読めます。

起業塾の最終日は
参加者の中の希望者によるプレゼンだったよ。
私は希望しなかったので、人の話を聞いていた。

中でも強烈だったのが
ある男子のプレゼン。
年のころ30代だろうか。
見た目非常にお若く
おしゃれ人間100%である。
だから最初、
何かあやしき会社を開くのかと思っておったが
美容師だったらしい。(失礼)
その彼のプレゼンが予想外にすごかった。

大体最近のプレゼンは
なんでもかんでも
パワーポイントでハイテク化(死語)されておるが
彼の場合資料が
ザ・手書き。
(パワーポイントがなかったそうな)
あんたはアムプリンか。(知ってる?)
しかも丁寧に書いてはいるが、字が汚い。

しかし、その美容室開業計画は熱く、
内容的にも綿密だった。
コンサルタントの先生にも
「言うことはありません。感動しました」
とほめられていた。

感動したので
講座が終わったあと、彼のところに
「激しく感動しましたよ」
と思わず伝えに行った。
「お店に行きたいと感じる内容でした」
と伝えると、
少し照れつつも喜んでくれた。
見た目、おしゃれ人間だが、
きっと前向きでまじめな美容師さんなのだろう。

しかし、もしかしたら
パワーポイントの画一的な文字ならば、
そこまで熱意が伝わらなかったかもしれない。
あの、汚い字で一生懸命書いたからこそ
彼の熱意が伝わったのかもしれぬ。
プレゼンは、恋文みたいなものだから。

パソコンが発達し、文字を書く機会が減っている。
いろんなフォントがあって、表現の幅も広がってる。
でも、手書きの文字には、
書いた人の気がこもるんだろうなぁ。
特に、ふだん字を書きそうにない人が
たまに書く字を見ると
街中で亀を散歩している人
(※真駒内で本当にみた)

見たときのように嬉しい。

私は達筆ではない。
一応書道5段であるが
「(うそ)」と表示したいぐらいだから、字を書くのはあまり得意じゃない。
日ごろは、メモ人間だけど、それは忘れるから。
でも、手書きのパワーを再認識したので、
ちょっと文字を書きたくなった。

まずはふるさとに「今年は帰らぬ」と、
夜なべして、いやがらせの手紙でも書いてみるかね。
皆さんは、文字を書いていますか。
思いをこめて、何かを書いていますか。
今日もメールじゃなくて、文字を書いていますか。

タイトルとURLをコピーしました