原人と私

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最近すっかりインターネットから離れている。
仕事では非常に役立ってはおるが、家に帰ってネットするという日がまずない。
やっておったブログもほとんど閉店し、私はすっかり原人である。

インターネットが普及すればするほど、インターネットから遠ざかっているような気がする。
今や原人の好きなことは散歩とかかっこいいものを見ることとか勉強である。

原人はパワーポイントがいまいち好きじゃない。「MSゴシック」もきらいだ。
どっちかというと2Hの芯を詰めたシャーペンで、こりこり何かを描いてるほうが好きだ。
だけど便利だからしょうがなく使う。なので毎日パソコンに向かっているとちょっと疲れてくる。
パソコン脳になることを拒んでいるのかもしれぬ。

パソコンやインターネットほど便利な道具はないが、最近は仕事以外で使わなくても生きてることが発覚した。マイクロソフトや、林檎の人に本当にごめんともうしたい。大好きな林檎さん、最近ご無沙汰していて、本当にごめんなさい。
多分仕事でパソコンに向かいすぎて反動がきているのかなぁ。

携帯もしかり。携帯メールは心が温かくなることもあるが、立ち尽くすこともある。
心のどこかに凍土が残っているから、メールが好きじゃないのだと気づいた。
送ってくれる人には感謝している。読んでよろこんでいる。
だけどうまく返事が出来ない。そして礼を失しちゃう。
この世に携帯メールさえなければ、私は失礼なひとになることはなかったのかもしれぬ、と八つ当たりしてみるが、そんなものは原人の酒びにすぎぬ。

最近、親が器用にメールをくれるが、どう返せば良いのか。
ペンを持てば言葉が出てくるのだが、携帯を握っても言葉が浮かばぬ。
そんなわけで言葉を綴るには、肉汁したたる文字のほうが、自分には合っているのだと最近思う。

ちょっとだけ贅沢してペンを買った。
LAZY SUSANのピンクゴールド仕上げのボールペン。その数日後、ペンをもらった。TIFFANYのボールペン。ペンペンしている誕生日だった。
そしてそれを用いて、ash&diamondsで買った強烈に輝く手帳に、真面目な内容を書き込むのだ。Montblancのボールペン、Watermanの万年筆。どれを使うかで地味に字が違う。いい加減、日ペンでも習ったほうがよいのだろうか。

拝啓、生んでくれてありがとうと思いました、と
北海道限定で郵便局で売ってたキティのハガキに書いた。
メールの返事が来ないと親は怒っているだろうが、すまないけれども私にはこちらのほうが合っている。そしてまた私はパソコンを落とし風呂にはいるのです。風呂の中でつまらぬ歌を歌うのです。

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