雲とボール

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今日は朝から野球場に
「ソフトボール大会の練習」に行った。
先般のチャリンコに引き続き
我が社のハッスル人間が集い

会社対抗
ソフトボール大会

に出るのである。
チームに1人以上女子を含めるという珍ルールのため
気づけば私もメンバーに投入されていた。

ソフトボールは小学生のとき以来だ。
久しぶりに投げてみると、
あらぬ方向に飛んで行くし打球は飛ばぬ。

ボールを追いかけて
入り込んだ外野の芝生で、
ふと、空を見上げた。

高い空に
秋の雲がぽっかり。
そういえば、小学生のときのソフトボール大会も
こんなんやったなぁ。

みんなが嫌がったので
何故かピッチャーになった。
だけどやるからには
人に迷惑をかけてはならぬ。
そこで自分でこっそり
秘密練習(大げさ)を始めたのだ。

近所の壁の適当な高さに
チョークで円を描いて
そこを狙って投球する。
死ぬほど投げる。
飽きても投げる。
空が真っ赤になって、
真っ暗になって、お母さんが
私の名前を呼んでくれるまで。

珍特訓の甲斐あって
本番のころには
すっかり上手になったけど
負けたときは悔しくて
隠れて一人で泣いてたっけ。

ねぇ、お空の色は変わらんね。
土のにおいも変わらんね。
人間だけがお天気みたいに
いつの間にやら変わるんやね。

たんぽぽが咲く芝生のうえで一瞬、
頭に赤いリボンを結んだ
本当は泣き虫な小学生の自分と
すれちがった気がした。
お姉ちゃんもあなたに
負けんように頑張るよ。

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