ま行の思ひ出

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嗚呼。どうしよう。
今、会社の人々と
バンドをやっている(過去の日記参照)のだが
今度、プリンセス・プリンセスの
「M」という曲をやることになった。知ってますか。

♪いつも一緒に~いたかった~
という歌いだしで始まる
ひさんな結末の恋の名曲である。

当初はプリプリの中でも
「こんな悲しい曲はいやだ」と
ボーカル(ナウいギャル)と結託して
他の曲にしようと頑張ったが
かっこいいギターソロを弾いて(女の子になうい俺をみせつけて)みたいといふ
ギター男子の汚れた陰謀によって断念。

この曲はつらい。
まず、最初ピアノ1本で歌うので
キーボードの我は練習が必要。
また、ポエムがアレなので
コピーしようと何度も聞いてるうちに
復縁を願う女の言霊さん
押しつぶされそうになる。

実際、プリプリの人がめちゃくちゃ好きだったMさんのことを思って
書いたポエムらしい。

そういえばこの曲を弾いてて
例によってくだらない過去を思い出した。
いつもだいたいくだらなくて申し訳ないが
高校3年のとき、我は
M・Mというイニシャルの
1歳年下の男子と清らかに交際していた。

『M』には
♪消せないアドレス~Mのページを
指でたどってるだけ~♪なる
女々しきフレーズがあるが
Mくんは、プリプリをはじめとした、ガールズポップが好きで
よく「もし別れたときのために
アドレス帳の『M』のところに名前書いとかなあかんな~」
と我らはよく話していたものだ。

しかし、その後、
実際別れてから発見。
我のアドレス帳はABCで整理されてるオサレなやつではなく
トラディショナルな
あいうえお順だった。

びんぼう高校生は、父が正月に会社からもらってきた
おじ様仕様のアドレス帳を使用していたのだ。
※黒字に金で会社の名前とか入ってるださいやつね。

あれから10年以上の時が過ぎ
今年、書店で偶然にも彼の名前を発見した。
なんかの本の共同監修者のところに小さく名前があったのだ。
珍名だったので、間違いなく本人であろう。

しかし、めくるアドレス帳ももはやないし
何でそんなに好きだったのかもよく思い出せぬ。
曲の中では
「季節はまた変わるのに
心だけ立ち止まったまま」と歌われているが、
私の心はとっくの昔に『M』を忘れ去り
未来に激しく突っ走ってきたのである。
Mくん、すまんかった。
女、おそろし。あな、おそろし。

このポエムを書いたプリプリの人も、
今頃はもう忘れて自分の暮らしを生きてるのかな。
人生とは、諸行無常でありますのぅ。
だからこそ今が大事なのだと思う次第、
さぁさぁ、お茶でもどぞ。

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