お前にマラリア

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最近灯油が高騰しておる。
こりは北海道民にとっては大変な問題である。
我が今まで住んでいた家は、あやしいガスストーブがついていた。
しかも冬になってそれを使用すると月に数万円のハードな請求がきておった。
なので灯油ストーブを購入して、ポリタンクをもってスタンドまでとことこと灯油を地味に買いに行っていたが、ついに今年はその生活におさらばした。
何故ならばガスの暖房プランを契約しているひと小屋(※マンション)に引っ越したからだ。
これは給湯も暖房もまとめてガスでやりまっせ!安ぅしときまっせ!というプランで、ずいぶん得になる。おかげでこの寒い冬を無事に乗り切っておる。父さん母さん、心配しないでおくれ。

しかし別の問題が最近生じておる。それは自分が
「床暖房を
好きすぎる」

という大問題である。
ささやかながらも床暖房が居間についており、それが大変具合がよろし。
スイッチオンするともう床から離れたくなくなる。
あまりのぽかぽか具合に座布団を枕にその辺で寝てしまう確率80%。
今のところふとんにおとなしく入る確率よりも断然高い。あぁなんという強敵。床、お前にマラリア。マジで好きや。
我が寝ているとぬこはテーブルの下にこもる。我らは地熱を愛する仲間として、床にへばりついてそれぞれの夢をみている。

今日は正月休みを有効に活用してお昼寝に挑戦してみた。すると友達と桜の咲く公園で語らっていたら、その辺に墓が普通のおぶじぇのように立っていて、何じゃここは!墓場やんか!と悶絶するという夢をみた。あぁこわかった。
このように暖かい床はいろいろな夢を見せてくれる。ぬこは一体なんの夢を見ているのか分からないが、手をパーにしたりグーにしたりしてる。おざしきで野球拳でもしているのだろうか。

しかし床で寝ると堅くて背中が痛くなるもので、22時ぐらいから倒れたとしても夜中の1時ごろには目が覚めてしまう。その頃は結構冷えているので、無念ながら芋虫のようにふとんに移動するのだ。そのときの切なさときたらもう。
多分昔のドラマで見た、ラブホで一戦交えたあとに腕枕を求めてくる女をふりきって背中を向けて煙草を一服している男というのはこういう何とも言えぬ切ない気分なのだろうか。

イメージ的には
「あたし遊ばれたのね」「(ぷはーっ)」
「・・・ひどい人」「・・・キミ、もう、帰ってくれないかな」
「ひっひどいわ遊びだったのね」

といった感じで、じつにたまらん。

なので今日こそはきっと、毛布を敷いて朝まで寝てみようと思う。
正月休みのささやかなフィナーレである。毛布さえあれば朝までオールナイトなのだ。
はたしてどんな夢を見られるか楽しみだ。
神様今日こそまっとうな夢を見せてください。

しかしそういえば、ぬこは床に直接ではなく、座布団や新聞の上で寝ていることに今気がついた。
ぬっ!ぬこたんめ!ちゃっかり!

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