愛のへその緒

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二日連続、こんな時間に目が覚めた。
外は明るい。頭のねじが壊れておる。

人は一人では生きて行けん。
でも一人なのかと感じるときがある。

この空しさは歴史が深い。
幼稚園児のころから時折
あらかお豆さん、どもこにちわ!と
明るい顔してやってくる。

最初は意味がわからなかった。
ただ生きることが空しく感じて
枕をぬらしてぐすぐす泣いてた。

たぶん、そのころ、
私とこの世をつないでたへその緒は、
いつでも壊れることがないと信じた
オジィオバァの愛だった。

そして私は大きくなって
へその緒を他人につなぎ始めたころ
2人はあの世に移動した。

だけどそのへそが
思い出したように時折傷むのだ。
おかしい、もうそんなものなくっても
ちゃんと息ができるアホな大人になったのに
まだ、この古びたへそが
しっかり息をしていたとは。

もう一度寝よう。
山で鳴く、からすの声をまくらの歌に。
このな時どうしたら良いものか
夢の中で答えを教えてくだされ。

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