夕暮れ矛盾どき

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ふひ。お返事が遅れてすみません。
確実に私の林檎さんは変態化しています。
変換に異様に時間がかかるうえ、
時々発狂して起動がおかしくなります。
ごめんなさい。

バッテリーを外すまではこんなことなかったのになぁ。
それでも、バッテリーが発火して、
ある日突然燃えるよりはよいかな。

金曜日は夜中まで
狂ったようなカラオケの宴、
土曜日は昼からソフトボールの練習。
かなり遠い公園に練習に行って来た。
途中で渋滞にひっかかり、遅刻してしまった。

そして公園に着いたはいいが、野球場までは
地図を見ると明らかに遠い。
しかじ、チームの中で、
何故か私が練習道具を持たされている以上、
敵前逃亡は許されまじ。

すれ違うお散歩カップルが
あの
金属バットを持った女は
なんですか

という恐怖と好奇の視線を浴びせてくる。

あやしいのはよくわかりますが、
多分それほどではございませぬ。
なぐったり投げたりしないよ。
どうぞ私をご覧なさるな。

あとあと聞けば、実は野球場の側に
別の駐車場があったらしい。無念じゃ。

帰りに公園の中にある大きな山に登った。
この山は、元をたどると、
ゴミを埋め立てたものらしい。
今では、芝生や草がふさふさ茂り、
コオロギがころころ鳴いて
現役時代の面影もない。

疲れていたせいか、練習は
何故かあまり気合いが入らなかったが、
ふと、その山に登ってみたくなったのだ。

先週登った、遠いお山のロケット基地が、
狂おしい夕焼けに映って影絵みたいで
山頂では学生みたいな
若いカップルたちが戯れあってる。

少し冷たい秋の風がふくと、
男が女を鳥の親子のように暖める。
人ごとながら可愛いのぅ。
風は丈の深い草に、さわさわと穏やかに
緑色の波を起こしてた。

10年後、彼らのうちの、
どれだけが一緒にいるのだろう。
2度と会うことはなくなっていても、
この贅沢で切ない風景が、
いい思い出になってたらいいね。

会社の仲間と別れ、
車まで沼をこえて、
少し暗くなった公園をしばらく歩いた。
空腹と、金属バットと
ソフトボールとグローブを抱えて、
どうして自分は、見た目からして繊細な女に
育つことができなかったのだろうかと
遺伝子のいたづらをなげいた。

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