わいざつな世界

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今、帰り道につき関空快速にのっている。
環状線を久しぶりに通った。

当たり前だが都会だなぁって思った。
人は多いし建物がミチミチに密集している。

どの駅前も雑多きわまりない。
「グランシャトー」って書いてるマンションとか。
電車がすぐそばを通ってるのに、
狭いベランダにピンクの下着を干してる部屋とか。
一言でいえば、猥雑です。

昔はこれが当たり前に思えていたのに、
そんなものに興奮を感じるとは、
人間は環境に慣れる生き物なのだろうか。

さわやかな北海道が長くなると
東京や大阪にいくと不思議な感じがする。
すけべえで雑多なのは、
ほんの少しの盛り場だけ。
それも都会のうちの、
ほんのちょっとの部分だけ。
それが箱庭のような札幌のまち。

電車から見える小さなマンションのベランダに、
丁寧に干してある肉色のパンツをみて、
どんな人が住んでいるのか想像してみる。
果たして、セクシーな女性か、おばあちゃんか。それとも、それとも。

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