ぬこ星の孤独

この記事は約2分で読めます。

昨日から、ぬこが妙におかしい。
人のベッドの上で全身を密着させ、
ころころころころしているは、
膝の上に乗ってくるは、
日ごろにない甘えっぷりなのだ。

よしよし、と頭をなでると
喉から電気ポットでお湯が沸くときのような
ふつふつ~
ふつふつ~

という音が聞こえてくる。

日ごろは勝手ぐらしを是とする
誠に孤高な輩なのに、
この風体は、もしかして、
さかりが始まる数日前のアレかいな。

それとも、ぬこはぬこなりに、
人肌恋しいときがあるのだろうか。

エロに限らず、人間だって
人が恋しかったり、うっとおしかったり、
近づきたかったり、離れたかったり、
いろんなときがあるもので。
ましてやぬこは、動物だから
思いのままがすぐわかる。

だけども日ごろ、勝手なぬこが
かまってかまってというのは
なんとなくうれしいものだ。
反対に、いつでもべったりなら
時には足下で寝なされとか
思うときもあるのかもしれない。

私は、本当に好きなものは、
時間が経っても好きだし、
好きな人も時間が経っても好きだ。
あんまり、劇的変化がない。

だけど、好きというのは同じでも、
月が満ち欠けしてみたり、
細胞が分裂するように、
なんでも周期があるのだろうか。

くっついてみたり、離れたり、
くっついてみたり、陥入したり、
離れたり、離れっぱなしになったり。
宇宙をさまよう星くずみたい。

とりあえず原因は解らぬが、
ぬことの蜜月をしばし楽しんで寝んとす。
飽きても私は見てるから、
そのときはまた、
窓際で、じっと外を見てればよいんだよ。

タイトルとURLをコピーしました