いよかんの詩

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*いよかん、それは太陽の愛。

昨日の夜中日記を書いたのですがグチっぽいので速攻消しました。
グッチならいいですがグチはこっそりぬことシェアーしませう。

最近我の中で流行っていること、それは
いよかん風呂
です。
いよかんを食べたあとの皮を水切り袋に入れてお風呂に一緒に入るのである。
貧乏くさいかもしれぬが、バスルームに広がるさわやかかつスイートなスメル
いよかん愛好者には堪えられぬ喜びである。

冬になると何が嬉しいってスーパーで「いよかん」が売っていることである。
私はみかん愛好家だが、数あるみかんのたぐいの中で、いよかんが一番すきだ。
何故かはわからないけど、物心ついたときからそうだった。
温州みかんもいいが、いよかんは温州みかんより大ぶりで、果肉も少し甘酸っぱく、食べごたえがある。
かといって、八朔ほど酸っぱくはない。
デコポンもおいしいが、若干高い。ポンカンもいいが、これも若干高いし、小さい。

なのでいよかんがスーパーで1個50円などで販売されていたらもう大変。
5個、10個と買ってしまう。
まぁ、厳密なことを申せば皮にも農薬がかかってたりいろいろあるんだろうが、そこまで気にしていたら食べるものがなくなってしまう。

しかし、最近までは皮は捨てていたのだが
「そういえば昔ばあちゃんの家に遊びにいったら、みかんのカラカラになった皮が風呂に布袋に入って浮いてたなぁ」と、ふと思い出した。
みかんの皮はチンピといっていろいろ使い道があるようですな。

そこで私も食べるだけだったいよかんの皮も楽しんでみようと、風呂に投入してみた。
最初お風呂にちょっと熱めのお湯を入れて、袋に入れたいよかんの皮を投入し、
10分ぐらい放置してから風呂場に入ると、なんともジューシーないよかん臭が楽しめる。
アロマテラピーのお風呂に入ってるみたいです。
神経質じゃない人は、一度やってみてください。楽しいよ。

なんでこんなに自分がいよかんが好きかということを考えていると、
四国は愛媛、松山出身だったおばあちゃんのことを思い出した。
おばあちゃんの好物は一六タルトといよかんだった。
年に1度ぐらい一六本舗に電話で注文して、一六タルトをとりよせ、隣近所にふるまっていた。
いよかんは、行きつけの果物屋さんで、箱で買っていた。

私が大学で江戸に行っているときも、一六タルトが時折実家からの荷物に入っていた。
決まっておばあちゃんの手紙が入っていたっけ。
いつも、手紙の締めには、「大好きな***さん(※本名)へ」と書いてあったなぁ~。
きっと、私のいよかん好きは、このばあちゃんの味覚教育にて生まれた嗜好だろう。
一六タルトも大好きで、売っているとつい買ってしまう。

あの世とこの世で、遠く離れても、おばあちゃんが私に残したものは、生き続けており、毎年いよかんを手に取らせる。
私は心霊のことはわからないが、そういえば以前私を見て
「すめちゃんにはおばあちゃんがついているので、大丈夫」と言った人がいるとか、いないとか。
それがいよかんのばあちゃんなのか、知らないばあちゃんなのかはわからんが、こんな大人になっても、ばあちゃんに可愛がってもらえるなんて、なんと嬉しいことか。
ちょっとドキドキしたが、良い方に解釈しておくこととする。

いよかんからは愛のにおいがする。瀬戸内のあたたかい太陽のにおいがする。

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