恋に落ちたら

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最近キーボードを買った。
シンセサイザーみたいな立派なのではないが
とっても音がいいし、
サンプル曲もたくさん入っていていろいろ遊べる。
ハイテク(死語)万歳。

中学のとき、私はバンドをやっていた。
うちにエレクトーンがあったが、
そんなものでバンド活動はできぬ。

そこで、すずめの涙のやうな小遣いをためて、
親に今後も塾に行かんから月謝が浮くので、
その分の負担はかけません!
と訳のわからん説得をし、
デジタルシンセサイザーを買った。

その時は学校から帰って来たら
もう毎日夢中で、
マニアックな本を見て音を作って喜んでいた。
そしたらだんだん興奮して
曲を作りたくなってきた。

しかし中学生はシャイガール。
自分で書いたポエムを友に見せるのが
たまらなく恥ずかしいので、
バンド仲間に曲のテープを渡して
君が書きなされと
恥ずかしいポエムを書かした。
(※責任転嫁)

ちなみに恥ずかしい最初の曲のタイトルは
シンデレラ
です。うわぁ恥ずかしぃぃ。
友が一体何を妄想して
そのようなポエムを作したのかは今もって謎です。
中学生ながらシンデレラ願望でもあったのだろうか。

しかしアレから幾歳月。
その後様々な恥を知った私には、
ポエムを晒すことには
恥じらいはあるけどない。

そこで最近こっそり、
キーボードとノートと鉛筆を使用し、
ポエムと曲の密造作業を再開している。
曲はともあれ、ポエムはさわやかさに欠けるので、
女・W辺淳一と呼ばれることも辞さぬ覚悟だ。

私はあまり歌がうまくないので、
できても自分で歌う事はないだろうけど、
何かを密造するのは楽しいものだ。

何に、というのは何でもいいのだが、
何かとラブに落ちるのはワクワクする。

人間は知らぬがモノに関しては
落ちすぎて二股三股になるぐらいが元気のある時なのかな。
皆さんは今何とラブに落ちていますか。

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