今日は
仲間と楽しくお食事をして歩いて帰った。
落ち葉と氷でふかふかの足元をそろそろとあるく。
夜だなあってそっと見上げると
いくつかの星がキラキラひかっていた。
がさって音がして、上から大きな枯れ葉が落ちてきた。
(カラスのいたづら?)
その謎の葉っぱを見て、ふと、おもう。
この枯れ葉は、この一年、一生懸命いきた、命のぬけがら。
一枚一枚のことはさっぱりわからないけど、
かれらも生きてたからこんなに育ったんだ。
私もすごく美しい女でもなく、有名なものでもない。
だから美人や、才能がある人に憧れ、時に泣いたり、背伸びをする。
人間も、たくさんある葉っぱの一枚みたい。
あの赤い葉っぱがきれいと、隣のもみじに憧れても、
私はどんぐりやポプラの葉っぱ。
だけど誰かが拾って
きれいねって言ってくれたら
それでよかったって思うんだ。
そのあと地面に投げられて
雨雪にぬれてくされても。
もみじはもみじ。ポプラはポプラ。
無い物ねだりでなげくより
それぞれ、葉っぱの可愛さに
気づいてくれる人と出会いたい。
そして私もその辺に落ちてる
名もなき葉っぱの良さを見つけてあげたい。