(写真はunplashより。うちのネコと似てる~!)
うちのネコは、元・野良猫だったのをおじいちゃんおばあちゃんに保護され、そこから保護団体の方のお世話で譲渡会に出て、そこで我々と運命の出会い?を果たしました。
まだ1歳にならないときにやってきたのですが、初めて家に来たときは完全警戒モードで「シャー」どころか「ウゥ~~~~~~~」という地の底から湧いてくるような低い警戒音を発していました。
当然、抱っこなんてとてもできません!
しかし飼って1か月ぐらいで心を許してくれたのか、抱っこOKとなり、何か月か経った今ではすっかり甘えん坊将軍です。
まだ若く、しかもその素質があったのだと思いますが、早期でネコと和解することができました。
その間どのように接してきたのかまとめてみます。
これからネコチャン(特に野良出身)を飼う方の参考になれば嬉しいです(*´ω`*)
こちらからグイグイ近寄らない
最初家にネコチャンが来たら、かわいいのでつい近寄って様子を見たり、声をかけたり、触ったりしたいと思います。特に子供など、接近が激しい…( ゚Д゚)
ネコチャンは初めての家に来て相当びびっているので、しばらくはご飯やお水をしっかりと与えて、そっとしておきましょう。
もし自分がある日突然、知らない巨人の家に連れていかれて、妙にフレンドリーに頭とかなでられたら心臓飛び出すほど怖いと思います。
「この人達はご飯をくれる良い人で私には害がない!」ということが自然と伝わるまで、そっとしておきましょう。
そのうちネコチャンのほうから興味を持つときがきます
しばらくは絶対怒らない
信頼関係が出来れば、悪いことをしたとき叱るのはしつけですが、まだ関係が出来ていないとき叱るのはネコチャンにとって恐怖体験でしかないようです。
飼い主も理由があって叱っているのに、そんな状態ではネコチャンに単に「あいつは敵だ!!シャアァァァァァ!!」と認識されて、和解から遠ざかるのみです。
なのでまずは環境に慣れてから、しつけを実施したほうが良いなぁと思いました。
トイレのしつけだけはすぐにすると思いますが、怒ったりイライラしないで淡々とやりましょう。
人間だって会社で頭ごなしに怒られたら言うこと聞きたくなくなるよね~!
エサは少しずつ、回数を分けてあげる
置きエサを好む子、エサを入れたら入れた分全部食べちゃう子、いろいろなタイプがいると思いますが、最初はできるだけ良い接触機会を増やすため、回数を増やして少しずつエサを与えるようにしました。
人間が来る=幸せ というのをしっかり覚えてもらわんといけません。
1日何度かに分けてエサを与えると何回も「あ💛この人いい人!やさしい~!」と思う機会がネコチャンに訪れます。刷り込み効果です。
人間にとっても良いです。食べっぷりを確認することで、ネコチャンの体調や食べぐせなどもわかるからね!
安心できる場所を人の居場所のそばに作る
キャットタワー、ケージなどを用意する
キャットタワー、ケージなど、ネコチャンが安心できるなわばりのような場所を作ってあげるようにしましょう。しかも、人間の居場所から近いところが良いです。
そこはネコチャンの安心できる場所でもあり、人間の様子を安全に観察できるスポットでもあります。
ネコはとってもお鼻が利く動物です。お鼻というと犬のお家芸だと思っていましたが、実はネコの嗅覚は人間の約20~27万倍らしいです。(犬は約100万倍!)
ネコが安心しながら、人間の近くにいられる環境を作り、早く我々飼い主の匂いに慣れてもらいましょうね!
ネコチャンって絶対「人間くっさ!くっさ!」と思ってる!
私にはわかる!笑
まず先住民と和解してもらい、それから人間と和解をめざす
犬や猫など、先住民がいる場合の話です。
うちの場合、おばあちゃん犬(12歳)がいます。とても優しく、フレンドリーでおとなしい犬です。
以前も犬とネコを一緒に飼っていましたが、犬とネコの間ではどうやら言葉が通じるみたいです。
犬がネコにヤキを入れたり、ネコが犬のおなかで寝てるかわいい様子をしょっちゅう目撃しました(*´ω`*)
しかしうちのネコチャンは最初、おばあちゃん犬のことも非常に警戒していました。
野良猫だったので、犬はむしろ敵だ!とか思っていたのかもしれません。
まずはネコチャンにこの犬は安全だと伝えなければと考え、ネコチャンが慣れない頃、わざとネコチャンの前で犬をモフモフしまくり、犬の安全さをアピールしました。
するとネコも安心してきたのか、まず犬と和解しました。
するとその後、どんどん人間への警戒心が薄れてきて現在に至ります。
今では2匹は毎晩一緒に寝ていますよ(^▽^)/
もしかしたら、おばあちゃん犬から「ネコチャン。この人間は変だけど大丈夫だから安心しなさいね。」と教えてくれたのかもしれません。
「将を射んとする者はまず馬を射よ」とはちょっと違うかな?でも、ネコチャンに懐いてもらうには、まず先住民と和解してもらうことのほうが先かもしれんと思いました。
逆にネコチャンが先住民と仲良くできない場合、お互いにとってストレスになります。
保護猫団体や良心的なブリーダーさんだと「トライアル期間」という制度があり、その間に環境や先住民との相性を見ることができます。
ペットショップで買うとそうはいかないよね。
まとめ:居心地の良い環境でじわじわ心をほぐしていく
まとめると、このような感じです。
- こちらからグイグイ近寄らない
- しばらくは絶対怒らない
- 安心できる場所を人間のそばに作ってあげる
- (先住民がいる場合)まず先住民と和解してもらうようにする
あれっ!これって人間も同じじゃないですか!
例えば転職や異動。
新しい職場に来て、勝手が分からず不安なときに、テンション高い上司にめちゃくちゃグイグイ来られても怖いし。
初日から「ここではこれがルールよ!」とお局様に怒られても、次の日から会社に行きたくなくなりますよね。
昼休みぐらい1人になれる場所も欲しいけど、職場の人間関係は良いほうが居心地いいとか。
ネコチャンは人間以上に意外と繊細なので、特に最初が大事です!
ネコチャンの心理を理解し、居心地の良い環境を作ってあげて、少しずつ心をほぐしていくことが、遠回りに思えてネコチャンと仲良くなる近道のように思います。
では今日はこれまで~! したっけね(*´ω`*)